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フェアプロセス

出典: Q-BPM

「構成員のモチベーション」を保ちつつ、改革改善を推し進めるための考え方。

目次

フェアプロセスの概要

フェアプロセスとは、元は、後に「ブルーオーシャン戦略」を発表する事になるチャン・キム教授(W. Chan Kim)が1997年に発表した論文タイトル。「フェア・プロセス:協力と信頼の源泉」とも邦訳される。

隠蔽実施されるプロセスに対する問題意識に立脚した考え方。 特に「多くの現存プロセスを廃止させる様な大規模な改革」(プロセス改善プロセス)においては、 隠蔽実施に伴う弊害は、予想以上に大きなものになる可能性が高い。 無論、プロセス改善プロセスの実行者(改革者)は、 信念に基づいて改革を断行する事は大切かも知れないが、 「構成員のモチベーション」を低下させてしまっては改革自体に意味が無くなる。

フェアプロセスとは、 マネージャの意思決定プロセスにおいて、メンバの意見参加を求め、また最終決定に至った理由を公開し、 新しい目標を明確にしなければならない、という考え方と言える。

フェアプロセスの三原則

エンゲージメント(Engagement)

ある意思決定に際し、プロセスメンバにアイデアを求める事。特に反対意見を推奨する事で個々人の思考整理集団としての知識整理を実現する。(「参加」や「束縛」や「従事」あるいは「約束」と訳しうるが、ニュアンスが違うので「エンゲージメント」とカタカナ書きする人が多い)

説明(Explanation)

最終的な決定に至った理由を説明する事。最終的に決定した内容だけの説明にとどまる事が多い。

具体的な期待(Expectation Clarity)

目標(targets)とマイルストーン(milestones)を明らかにする事。
フェアプロセスの三原則
フェアプロセスの三原則

フェアプロセスの誤解

論文中にも注記があるが、フェアプロセスは「合意による意思決定」ではない。 論文原文においても「Fair process is not decision by consensus.」と明確に否定している。 マネージャによる意思決定自体はあくまでも、コンセンサスの成否ではなく、アイデアの良し悪しによって為される。

BPMとの関係

フェアプロセスという考え方は、従業員のモチベーションを高めて、BPMを成功させるために重要な考え方である。

BPMには継続的な業務プロセスの改善活動が伴う。BPMの成功には従業員一人一人の参加が不可欠であることから、改善活動のプロセスについて、前述の「エンゲージメント」「説明」「具体的な期待」という3原則を適用し、従業員のモチベーションを高め、従業員自身が積極的にBPMに参加できるようにすることが期待される。

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参考文献

  • 「フェア・プロセス:協力と信頼の源泉」(Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2008年08月号)
  • Fair Process: Managing in the Knowledge Economy(1997年、ハーバード大、Wチャン・キム、レネ・モボルニュ、W. Chan Kim and Renee Mauborgne)
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