業務フロー図ライブラリ Q Business Process Management

出典: Q-BPM

オファーとは、ある作業について、その実行者を募集している状態、もしくはある人がその実行を依頼されている状態のことである。 日本語では申し立てと言う。 Offer。

目次

オファーの概要

オファーとは、ワークフロー研究においてワークアイテムのステータスの一種を示し、作業の処理申請をされた状態のことである。
ワークアイテムとは
担当者が実行する具体的な作業のことである。

オファーされた人というのは作業の候補者であり、作業の担当者ではないため、作業をするとは限らない。 そのため、一つのワークアイテムに対し、複数人へのオファーがあり得る。 オファーを受けた複数人の中からその処理担当者が決定した時点でそのワークアイテムは「アロケート状態」になる。 「アロケート状態」になると、作業の処理担当者は作業をせねばならない。 また、「オファー状態」を経由せずに「アロケート状態」になることもある。

「オファー状態」の例として、何らかの申請処理が窓口に提出された状態、作業を引き受けるか尋ねた状態、作業の募集をかけられた状態などが当てはまる。

なお、「オファー状態」と同類の処理状態としては、「クリエイト状態」、「アロケート状態」、「スタート状態」、「完了状態」が存在する。 また、『作業の候補者』と表記したが、このように作業処理に必要な人材や物的資源のことをリソースと言う。

リソースモデル

リソースとは、作業処理に必要な人材や物的資源のことで、 人間か工場や機器といった人間でないものに分けられる。 リソースは主として組織の構成員であり、組織における一つないしは複数の部署に所属しておる。 また、各リソースには組織における階級があり、自分の仕事を開始する前に他のリソースにアロケートする能力を持っている。

人間でないリソースはデュラブルリソース (耐久リソース) とコンシューマブルリソース (消耗リソース) に分類される。 デュラブルリソースは自身の引き受けているワークアイテムの数に影響されずに作業を引き受ける能力があり、 コンシューマブルリソースはワークアイテムを完了させるまでに部分的であれ全体的であれ消耗される。

各リソースはスケジュールとヒストリーを持っており、スケジュールとはリソースが今後引き受けることになるワークアイテムの一覧であり、 これに対し、 ヒストリーはリソースが過去において完了させたワークアイテムの一覧のことである。

オファーのパターン

オファーには、二つのパターンが存在する。

一つは、個人個人に作業の依頼をするパターンであり、もう一つは、多くのリソースに作業の存在を知らせるパターンである。

前者には作業を実行可能なリソースに、その作業の依頼を通知する、またはそのリソースが閲覧できる実行可能な作業リストにその作業を加える、という方法がある。このパターンはどのリソースが作業を実行可能であり、適しているのかを決定し、リソースをランク付けした上で最も適したリソースを選ぶ必要がある。

後者は、作業の存在を知らせた後にそこから最も適したリソースを選ぶパターンである。バイトの募集のようなものをイメージするとわかりやすい。

ワークアイテムの状態遷移

ワークアイテムライフサイクルともいう。 基本的に、ある作業が実行可能な状態から、作業が完了するまでには、

  1. 作業が実行可能な状態である (クリエイト)
  2. 作業の候補者を選定する。 (オファー)
  3. 作業の担当者を選定する。 (アロケーション)
  4. 作業を開始する。および作業中。 (スタート)
  5. 作業が完了する。 (完了)

というプロセスをたどる。 この際に、オファーをとばしてクリエイトからアロケーションになることもある。作業をしているリソースが作業を完了できず、再びその作業をしない場合として「作業失敗」という状態もある。 なお、オファーをうけるリソースは複数あるが、作業を引き受けるリソースはただ一つのみのため、アロケーションされるリソースはただ一つである。

このプロセスの例外として、作業をスキップしたり、他のリソースに任せたり、中断や再開をする特殊なプロセスをパターン分類した迂回パターン (Detour Patterns) が存在する。

「オファー状態」にならないケース

「オファー状態」を経由せずに「アロケート状態」になるケースが存在する。 これは、ワークアイテムを引き受ける意思があるか尋ねず、また他のリソースにオファーをすることなく特定のリソースにアロケーションするケースのことである。 この場合、リソースは自分が引き受けた作業がいかなるものかを全く知らない、もしくはほとんど知らないことが多い。 リソースがワークアイテムを完了させると新しいワークアイテムをアロケーションされ、その次にどのような作業をするか知らされずにワークアイテムを実行し始めることになる。 この目的は、リソースを絶えず忙しくさせることにより、処理能力を最大限に高めることである。

Creation Patterns

ワークアイテムが生成された状態からいかにしてオファー、アロケーションへと至るかをパターン分類したものである。個人の能力や業績に依存する方法などがある。

  • DA (Direct Allocation)
  • RBA (Role-Based Allocation)
  • Deferred Allocation
  • Authorisation
  • Separation of Duties
  • ケースハドリング (Case Handling)
  • Retain Familiar
  • CBA (Capability-based Allocation)
  • HBA (History-based Allocation)
  • Organisational Allocation
  • Automatic Execution

の11パターンに分かれている。

関連事項

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