業務フロー図ライブラリ Q Business Process Management

アノテーション

出典: Q-BPM
(標準)成果物

成果物(Artifacts)とは、シーケンスフローともメッセージフローとも直接的な関係を持たないプロセスに関する補足情報となるもの。そのため、成果物はシーケンスフロー及びメッセージフローの始点・終点となることができない。標準的な成果物は、データオブジェクト(Data Object)、グループ(Group)、アノテーション(Text Annotation)の3種類がある。 image:Artifacts.png

アノテーションとは、プロセスモデルの作成者がその使用者や読み手のために補足情報や説明書きを提供する場合に用いる表記法をいう。注釈。Text Annotation。

目次

アノテーションの概略

BPMNにおいて、アノテーションは、標準成果物(Standard Artifacts)の1つに数えられる。シーケンスフローまたはメッセージフローと直接に関連性を持たないプロセス(フローオブジェクト)に関する補足情報や説明を記載するために使用される。 BPMN記法によるアノテーションが用いられる場合としては、主に次のような場合が想定される。

  • モデルを使って実際に業務を行う使用者(特にエンドユーザ)にとって、そのモデル「分かりづらい」あるいは「具体的でない」と感じるかもしれないとモデル作成者が判断した場合
  • どのような手段や方法を用いてその業務を行うのかを、特に明記しておく必要があるとモデル作成者が判断した場合
  • 追加情報として専門用語などを書き加えたいとモデル作成者が判断した場合

いずれの場合にしても、モデル作成者がモデル使用者と意思の合致を図りたいときに、アノテーションという技法が用いられると考えられる。アノテーションによって、業界や業務に固有の成果物や専門的な概念、具体的な情報がダイアグラムに追加されることで、理解しやすいプロセスモデルの作成が可能になる。その結果、モデル作成者と使用者との間でフローチャート理解度の格差が大幅に縮小するとともに、使用者がダイアグラムに沿った業務プロセスをよりスムーズに遂行することが可能となる。  

アノテーションの表記

図1 アノテーション使用例
図1 アノテーション使用例

アノテーションは、BPMN記法に定められた通りに表記されなければならない。以下では、その表記の順序を示している。(図1を参照のこと。)

  1. まず、アノテーションを使って補足説明を行いたい部分を特定する。(この部分を以下ではアノテーションの「対象」と呼ぶことにする。)
  2. この対象の近くの余白部分に、追加情報としての文章や語句を明確かつコンパクトな形にまとめて表現する。
  3. その文章や語句の左側を、大カッコの左([)で閉じる。
  4. そして、アノテーションの対象と大カッコの左とを、関連(Association)を表す黒の点線(---)で接続する。

アノテーションによる補足説明の対象になりうるもの

アノテーションを使って補足説明をするときに注意しないといけないのは、その対象が全てのモデリングの要素に及んでいないということである。具体的には、アノテーションは、フロー(シーケンスフロー、メッセージフロー)に対して接続することができない。ここで注意しなければならないのは、同じ接続オブジェクトである関連がアノテーションを付けるときに必要だということである。一方、フロー以外のモデリング要素に対してはアノテーションを付けて補足説明をすることができる。アノテーションによって補足説明がなされることが多いのは、主に下の4つである。
接続オブジェクト

image:connecting-objects.png

フローオブジェクト

image:Objectoo.png

 

イベントに対してアノテーションがつけられている例は、あまり見受けられない。


参考文献

BPMN1.1仕様(2008-01-17)

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