OCEB(オーセブ)とは、OMGが開発した、BPMに関わるビジネスアナリスト、アーキテクト、ソフトウェアデザイナの資格認定プログラムである。OMG認定BPMエキスパート資格試験。OMG Certificated Expert in BPM。
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OCEBの概要
OCEBは、ビジネスプロセスの管理(Business Process Management)および定義設計(Business Process Modeling)に携わるビジネスアナリスト、アーキテクト、ソフトウェア設計者を支援する資格認定プログラムである。今日のビジネス環境は、SOA(Service-Oriented Architecture)が大きく発展し、それと密接に関わるBPM(Business Process Management)の専門知識の重要性が高まっている状況にある。OCEBはこのBPMの知識体系とスキルを評価するというニーズに応えるものである。
OCEBは、標準化団体OMG(Object Management Group)が日本の株式会社UTI(UML教育研究所)と提携し、25以上の企業から参加した専門家の協力を得て開発したもの。
OMGとUTIの共同開発による資格試験プログラムは、これで3つ目となる。
- OCUP・・・・UML技術者向け
- OCRES・・・組み込み技術者向け
- OCEB・・・・BPM標準を使用する実務家向け
これらのプログラムは、
- 南北アメリカ、欧州、中東、アフリカ、インドでは、OMGによって実施される(ただし、インドではQAI(Quality Assurance Institute)が代理として実施する)。
- インドを除くアジア太平洋地域では、UTIによって実施される。2009年10月には、日本語版OCEBの「ファンダメンタル(初級)」の提供を開始する予定である。
OCEBの主な対象
- ビジネスアナリスト、アーキテクト・・・ビジネスプロセスの定義、改善、自動化といった業務に携わる人間
- ソフトウェアデザイナ・・・ビジネスプロセス管理手法やビジネスプロセス・モデリングを扱う人間
OCEB資格の利点
- 知識面・スキル面における社員の資質に対して客観的かつ正当な評価が与えられるため、顧客や社内メンバに対して、自身が専門性に深くコミットしていることを立証することができる。
- 企業主がさらなる雇用機会の可能性について検討し、業務上のパフォーマンスを分析し、社員の能力評価と動機づけを行い、社員のスキル・知識を増進することにもつながる。
OCEBの5つの試験
OCEB試験はレベルごとに3つ(初級、中級、上級)に分かれている。また、中級と上級では、受験者の適性に応じて、ビジネス・トラックとテクニカル・トラックの2つに分かれている。
また、各トラック上級の試験を受けるためには、同じトラックの中級資格が必要となる。
受験者は必ずしも両方のトラックを受験する必要はない。
- 受験料
- 日本語版は、31,500円(税込)
- 英語版は、OMG標準価格(200 USドル)
- 試験場所・形式
- 指定のテスト・センターでCBT(コンピュータを使った試験)形式で受ける。ここではPeason VUEの世界ネットワークが使用されている。
- 試験時間
- 90分の試験である。ただし、非英語圏(日本を含む)で英語版を受験する場合、最大120分まで延長される。
初級(Fundamental)
- 90問の試験。合格点は55点。
- BPMプロジェクトチームの大半のメンバに要求される程度の知識・技能が問われる。
- 試験範囲・・・ビジネス一般、BPM、モデリング、モデリング技術、フレームワークに関する基本事項(7つの分野)
中級(Intermediate)
受験するには、初級の資格認定があることが必要。
- ビジネス中級(Business Intermediate)
- 90問の試験。合格点は62点。
- ビジネスプロセスの発見・設計・分析を行うBPMビジネスのチームリーダに要求される知識・技能が問われる。
- 試験範囲・・・BMM(Business Motivational Modeling)・中級編、組織構造、BPMNを用いたモデリング、BPM知識・技能、プロセスクオリティ及びガバナンスフレームワーク、ビジネスルール・語彙
- テクニカル中級(Technical Intermediate)
- 90問の試験。合格点は63点。
- BPMシステムを実装・整備する開発チームのリーダに要求される知識・技能が問われる。
- 試験範囲・・・BPM知識、BPMNを用いたモデリング、ワークフローパターン、ビジネスルール、アーキテクチャ関連(SOAやMDAを含む)、IT基盤とビジネスプロセス、モニタリングとプロセス管理
上級(Advanced)
受験するには、初級及び同トラックの中級の資格認定があることが必要。
- ビジネス上級(Business Advanced)
- 90問の試験。合格点は59点。
- ハイレベルな管理を行うBPMコンサルタント、企業でBPMの展望と指示を担当するディレクタレベルの実務家に要求される、広範囲の知識・技能が問われる。
- 試験範囲・・・企業目標・資源とBPM調整、BPMNを用いたモデリング・上級編、BPMプログラムの管理、変革管理・上級編、コンプライアンス(法令遵守)と保証、プロセス改善に関するトピック・上級編
- テクニカル上級(Technical Advanced)
- 90問の試験。合格点は70点。
- 技術面でハイレベルな管理を行うBPMコンサルタント、企業のプロセスパフォーマンス及びガバナンスを担うディレクタレベルの実務家に要求される、広範囲の知識・技能が問われる。
- 試験範囲・・・BPMに関する知識、BPMNを用いたモデリング・上級編、メタモデル概念理解、EA(Enterprise Architecture)、ビジネスルール、システムの実装・統合、ベンダの選好と市場情勢
OCSMP(OMG Certified Systems Modeling Professional)
2009年5月、OMGはINCOSE(International Council on Systems Engineering)と共同して4つ目のOMG認定資格試験を開発することを発表した。この試験プログラムはOCSMP(OMG認定システムモデリング・プロフェッショナル資格試験)と呼ばれている。対象は、OMG標準のシステムモデリング言語(OMG SysML)を扱うシステムエンジニア及び実務家とされている。OCSMPは、SysML及びそのアプリケーションであるMBSE(Model-Based Systems Engineering)における知識・スキルを評価するものである。




