業務フロー図ライブラリ Q Business Process Management

出典: Q-BPM

スイムレーンとは、BPMNにおいて、業務担当者(パーティシパント)ごとにアクティビティを分割し整理するためのモデリング要素。Swimlane。

目次

概要

BPMN基本要素
  • フローオブジェクト(Flow Object)

画像:Objectoo.png

  • 接続オブジェクト(Connecting Object)

画像:Connecting.png

  • スイムレーン(Swimlane)

画像:Swimlane.png

  • 成果物(Artifact)

画像:Artifacts.png

ビジネスの世界では、複数のパーティシパント(人、部門、情報システム)が複雑に絡み合ってビジネスプロセスを進行させていく。このようなビジネスプロセスを表す時に、誰がアクティビティを処理するのか直感的に理解できるように、パーティシパントごとにアクティビティを分割し整理するために使われるのが、スイムレーンである。パーティシパントにスイムレーンが割り当てられ、スイムレーンの内部に配置しているアクティビティが、そのパーティシパントが担当するアクティビティである。スイムレーンは、BPMN基本要素(BPMN Core Elements)の1つに数えられる。

スイムレーンを用いて表されたプロセスは「プライベートプロセス(Private Process)」と呼ばれ、ビジネスプロセス全体はこのプライベートプロセスの集合体であると考えられる。BPMNを用いた図が複数のプライベートプロセスを表示するとき、プライベートプロセス間または関係者間のやり取りを表示することができることが、スイムレーン使用の最大のメリットである。

BPMNでは、スイムレーンにあたる要素は

  • プール
  • レーン

の2つがある。

各関係者は「プール」で表され、すべての業務フロー図には、1つ以上のプールが含まれる。図に含まれるプールが1つだけの場合、通常、プールは描かれない。複数のプールが含まれる場合、表記が必須となる。

プールをさらに役割や業務によって分割したものが、「レーン」と呼ばれるサブスイムレーンである。

プール

プール(Pool)はBPMNでは長方形(縦長でも横長でもよい)で表現し、ビジネスプロセスにおけるパーティシパント(関係者)を表す。モデル設計者は任意にパーティシパントを設定することができる。「企業」、「顧客」のように広範に設定してもよいし、特定の「部門」や「役割」、「売り手」、「買い手」など細かく設定してもよい。また、プールの大きさや配置もモデル設計者に委ねられている。プールによって他のパーティシパントが行う業務と区別される。そしてパーティシパント間の業務上のやり取り(B2B, Business-to-Business)はフローで接続される。プールの名称はプールのトップに記述され、多くはこの名称のために境界線が表記される。

プールの内部にプロセスの詳細を記述するかしないかで、2つに分類される。

  • ブラックボックス(Black Box)」プール
    内部にプロセスの詳細が記されていないプール。シーケンスフローの接続は不可。メッセージフローは境界に接続することができる。
  • ホワイトボックス(White Box)」プール
    内部にプロセスの詳細が記されたプール。フローの接続は可能。特にメッセージフローはプールの境界を越えて、プール内のアクティビティと接続することができる。

レーン

レーン(Lane)は、プール内の分割区画として、プール内部のアクティビティを整理・分類するために使用される。プールが横長であれば横方向に、縦長であれば縦方向に区分する。レーンの使用方法はBPMNでは指定されていない。分割の仕方はモデル設計者の任意である。たとえば、主任、同僚などの業務内ロールごとに、各種アプリケーションなどのシステムごとに、会計、マーケティングなどの内部部署ごとに、というようにレーンが分割される。レーンの名称はレーンのトップに置かれる。

複数人に割り当てられたスイムレーン内の、実際の実行者

スイムレーン内の作業Aが業務担当者の1人に割り当てられた(allocated)とき、一般に、作業Aだけでなくその作業の後に続く作業プロセス(B,C,…)もその担当者が実行しなければならないと考えられている。その理由は、作業Aと、続く作業B,C,…は密接な関連があり、作業Aを実行した担当者とは別の人間がBやCを担当することになると効率的ではないからだ。したがって、同一スイムレーン中の作業プロセスは最初にアロケートされた者が遂行すべき場合が多いといえる。逆に、ある作業を割り当てる場合、その対象はスイムレーン中の作業全体をも遂行できるような担当者がよいと考えられている(これを「Retain Familiar」と言う)。

用例

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